イオラニ宮殿や、Lili'uokalani女王のことを歌った、
「Mele O Ke Ke'ena Kalaunu」。
「Mele」は、ハワイ語で「歌」。
「Ke'ena」は、建物や部屋のこと。
そして、「Kalaunu」は、「王冠」。
つまり、イオラニ宮殿のことを指しています。
薔薇でできた、良い香りのLeiを身につけた女王。
光り輝くダイヤモンドのLeiと絹のドレスをまとい、
女王が愛した、ペルシャ絨毯の上を歩き、Hawai'iの国旗が翻る。
と、なんとも、ali'i(王族)らしい内容の歌、なんですが、
ここには、Lili'uokalani女王のHawai'i王国に対する想い、
Hawai'iを奪われた王国の魂が込められているそうです。
誇り高きHawai'i王国、素晴らしいですね。
そんなLili'uokalani女王。
Hawai'i最後の女王として、奮闘した彼女ですが、
1895年の反乱の末、米国によって、イオラニ宮殿に幽閉されます。
そして、反乱で捕らえられた約200人の命と引き換えに、
女王廃位の署名を強制されて、Hawai'i王国は滅亡しました。
その時に、滅び行く王国を想い、Lili'uokalani女王が作った曲が、
かの有名な「Aloha Oe」ですね。
その後、1898年、Hawai'iは、アメリカの準州になりました。
この曲も、Kahikoスタイルと、Auanaスタイルとあり、
U'i Ohanaでは、イプへケでも、パフドラムでもなく、
カラアウと呼ばれる、2本の棒を叩いて歌います。
Lili'uokalani女王の想いを胸に、大切に仕上げていきたいと思います。
"Mele O Ke Ke`ena Kalaunu"
Ua wehi lei,wehi `oe e ku`u lani
I na pua lei, pua rose onaona
Ko `ala anuhea ka`u i honi
I ke ke`ena kalaunu kou wahi ia
レイで飾られている、私の女王
レイの花は甘い香りの薔薇
新鮮な甘い香りがする
貴方の場所である王宮で
Kohu ko lei kaimana linolino
Me ke kehau loni o ka ma`ukele
Ko hu`a kalika lau nihoniho
Me ke kai emiemi a`o Hamohamo
光り輝くダイヤモンドの首飾り
森林に降る雨のしずくのよう
レースで飾られた絹のドレス
ハモハモ(今のワイキキ)の引き潮のよう
Kou hehi kamaehu i ke kapeka
Peresia `oni`oni `o uliuli
Huli pu `iwa i ke oho o waho
E Lili`uokalani,e ola mau
あなたは優しく絨毯を踏む
紺碧の海の色に輝くペルシャ絨毯
外の歓喜の声に驚き振り返る
リリウオカラニ女王よ、永遠に
Ku`u hae kalaunu welo ha`aheo
I ka ni`o kau poku o `Iolani Hale
Ha`ina ko wehi e ku`u lani
`O Lili`u, ke kunihi o ka lahui
誇り高くたなびかせる旗は
イオラニ宮殿の頂上に
告げるのは女王の飾り
母国の女王はリリウオカラニ
He lei wehi no Lili`uokalani
ke kuini o ka lahui
リリウオカラニのために飾られたレイ
母国の女王
He inoa no Lili`uokalani
リリウオカラニの名の下に